現代の社史制作は「読まれる社史づくり」が基本
2018年08月28日 13時03分
日本の社史づくりはこのように時代の流れと共に大きな変化を遂げてきましたが、現在は前述した「社史の豊富なバリエーション」からも分かるように、社史制作は保管するための書籍としてではなく、社内外の多く方に『読まれる社史づくり』が基本となっています。
読まれる工夫がされた現代の社史
かつては、企業の年表や資料を残すための分厚い書籍を制作し、読まれなくても「残す」ことを目的に社史が制作されていました。しかし、現代の社史は、「読まれる」「見せる」ことを目的に閲覧者に分かりやすい社史づくりをしようという動きが一般化しています。例えば、以前は活字がずらりと並んだ紙媒体が多く、外部の方向けに制作されるというよりは企業内向けに社史が制作されていましたが、今では、外部の方にも見てもらえるようなグラフやイラスト、写真、オリジナル企画などを挟み込むことで、目を引き、興味を持ってもらうための工夫を凝らした社史が多くなっています。
- 社員教育や外部に向けたPRツール
社史制作を通じて、企業理念や将来的なビジョン、そして自社の強みを再認識することは企業内部の充実にも役立つ取り組みです。社史は、これまでの企業の歩みや教訓をもとに未来の経営に活かす取り組みにつなげられるほか、人材育成や教育、研修などにも活用することができます。
また、企業内部の充実のほか、社史を外部に向けたPRツールとして活用することができます。社員だけでなく、事業内容や企業の魅力、商品のこだわりなどを、社史を通じて紹介することで社外の方にも自社への理解を深めてもらうきっかけになります。
- 閲覧者を飽きさせないアイデア満載の見せる社史